地球が誕生したのが46億年前。光合成により酸素を作り出すシアノバクテリアが誕生したのが20数億年前といわれています。大気中の酸素濃度が増加し、この酸素をうまく利用して旺盛に増殖する真核生物が誕生しました。その後、地球環境が大きく変わり6~8億年前には地球全凍結が起き、太陽光が届かずほとんどの生物は死に絶えてしまったと考えられています。しかし、そのような環境を乗り越え、今から5億4000万年前にクロレラとクラミドモナスは分岐したことが遺伝子解析で分かりました。
クロレラについてAbout Chlorella
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- クロレラについて
- クロレラとは?
- C.G.F.とは
- クロレラの種類と
C.G.F.含有量 - クロレラとアミノ酸
- 消化率を向上した
細胞壁破砕技術 - サプリメントとの違い
クロレラとは?
以来クロレラは、悠久の時の中で様々な天変地異や過酷な条件の下で生き抜き、現在にその姿を伝えているわけです。では、なぜ地球の長い歴史の中でクロレラは、あらゆる天変地異に耐え、その姿を変えることなく現在へと生息し続けてきたのでしょうか。その理由として第一に、クロレラが1000分の3~8ミリという非常に微細な植物であって、なおかつ外部の環境変化から内部の組織を守ってくれる強靭な殻(細胞壁)に覆われていたことが挙げられます。 第二に考えられるのが、その旺盛な繁殖能力です。一つの細胞が20~24時間ごとに四分裂して増殖します。私たちが今見るクロレラは20数億年前から分身し続けている生命体なのです。
C.G.F.とは
植物の一種であるクロレラの細胞には「C.G.F.(Chlorella Growth Factor:クロレラ・グロス・ファクター)」と呼ばれる独自の動物体成長促進因子が含まれています。人間をはじめとする動物や植物の細胞が2分裂しながら増加していくのに対してクロレラは、20~24時間で4分裂する驚異的な生命力を持ちますが、それもこのC.G.F.が深く関係しているといわれています。
残念ながら現在までこのC.G.F.がいかなる構造を持っているのか、どの成分が作用しているのかは完全には解明されていませんが、次のような成分であることは解かっています。構造的にはサルファー(硫黄)を含む核酸やアミノ酸などから成る複合体で、その核酸の糖部分はグルコースを主体として、マンノース、ラムノース、アラビノース、ガラクトース、キシロースなどから形成され、またペプチドのアミノ酸組成はグルタミン酸、アスパラギン酸、アラニン、セリン、グリシン、プロリンなどとなっています。
クロレラの種類とC.G.F.含有量
クロレラには多くの種類がありますが、その種類と培養方法によっては、C.G.F.の含有量がまったく異なることがあります。クロレラの種類でみると、含有量の多いものにピレノイドサ種があり、培養方法でみると太陽エネルギーを十分に受けることができる屋外培養のものは、タンクで培養されるものに比べてC.G.F.の含有量が多いといわれています。確かに、タンク培養なら、培養液の温度、養分の制御を行いやすく、汚染も防ぐことができるという利点があり、培養液中のクロレラ濃度を容易に高めることができます。
しかし、暗所タンクで培養するために光合成を行わせることができず、収穫されたクロレラは屋外培養のものと比べ、成分的に違いが生じます。これは、一般野菜の露地栽培物と温室栽培物では味や栄養の点で違いが出てくるのと同様です。
サン・クロレラでは増殖能力が高く、C.G.F.を豊富に含む独自のピレノイドサ種(サン・クロレラ株)を屋外培養で育てています。
クロレラとアミノ酸
アミノ酸とは
最近、何かと話題のアミノ酸。体を健康に保つさまざまな機能性が脚光を浴びています。近年になって、ようやくその機能性の解明が進み、21世紀の栄養素とまで言われるアミノ酸とは、どのような栄養素なのでしょう。人間の身体の約8割は水とタンパク質でできています。このタンパク質を構成するのが20種類のアミノ酸です。アミノ酸の組み合わせにより私たちの脳や臓器、筋肉そして神経伝達物質などがつくられています。私たちの身体に必要なアミノ酸20種類のうち9種類は、体内で合成することができず、食事で摂取する必要があるので「必須アミノ酸」と呼ばれています。
アミノ酸は、肉や魚、卵などのタンパク質に含まれますが、それらを構成しているアミノ酸の種類や量はそれぞれに異なります。そのため、タンパク質の中でも必須アミノ酸を十分に摂っているかが大きなポイントになるのです。『最近なんだか“やる気がしない”』とか『疲れやすくなった』『風邪を引きやすくなった』など感じたらアミノ酸不足かもしれません。ここで最も大切なことは、9種類の必須アミノ酸をすべてバランスよく摂ること。アミノ酸などの栄養素はいちばん低い数値に合わせて働くため、何かひとつでも欠けたら作用は半減してしまいます。バランスの取れた食事をしていれば不足することはないはずのアミノ酸ですが、生活の多様化の中で偏った食事を摂りがちな現代人にとっては補給したい栄養成分です。
アミノ酸組成に優れたクロレラ
アミノ酸 | クロレラ 100g中 |
|
---|---|---|
必須 アミノ酸 |
イソロイシン | 2030mg |
ロイシン | 4480mg | |
リジン | 3140mg | |
メチオニン | 1240mg | |
フェニル アラニン |
2580mg | |
スレオニン | 2490mg | |
トリプトファン | 1090mg | |
バリン | 3090mg | |
ヒスチジン | 1040mg | |
非必須 アミノ酸 |
シスチン | 650mg |
チロシン | 1940mg | |
アルギニン | 3260mg | |
アラニン | 4170mg | |
アスパラギン酸 | 4710mg | |
グルタミン酸 | 6030mg | |
グリシン | 2990mg | |
プロリン | 2560mg | |
セリン | 2120mg |
クロレラには、タンパク質が約60%も含まれ、植物タンパク質には珍しく必須アミノ酸はもちろん、非必須アミノ酸、そして各種ビタミン、ミネラルをたっぷり含んでいます。アミノ酸組成にもすぐれているため、アミノ酸をバランスよくとることができ、加齢とともに体内での合成が減少していくアミノ酸もしっかりと補うことができます。
消化率を向上した細胞壁破砕技術
- クロレラ細胞壁顕微鏡写真
- 破砕前
- 破砕後
- クロレラの人工消化率比較試験表
サン・クロレラが開発したクロレラ細胞壁破砕技術は、化学薬品・酵素・熱などを用いない物理的方法による自然の法則に従った理想的な方法です。その技術は、欧米で粉ミルクの製造過程で使われていたダイノーミルを応用するもので、クロレラをダイノーミルで高速回転させると、ミルの内部に気圧の高低差が生じます。この圧力差によってクロレラの細胞が破裂して、強固に細胞を包んでいる細胞壁の約90%以上を砕くことができるのです。 加熱で細胞壁にクラックを入れる方法(ブランチング処理)などの従来の可消化処理方法によるクロレラと、細胞壁破砕クロレラと消化率を比較すると、細胞壁破砕処理されたクロレラの消化率が向上していることが分かります。
サプリメントとの違い
一般的に健康食品には自然界に存在する植物や生物を原料とした総合的な健康作用を期待するもの(クロレラやローヤルゼリー、アガリクスなど)と、サプリメントと呼ばれる特定の栄養素を科学的に抽出・精製したものがあり、ほぼ同一に扱われています。
しかし、健康食品は自然の栄養成分をできるだけそのまま利用するものに対して、サプリメントは人工的に単一の有用成分のみを取り出しているため、吸収率が高いのが特徴です。
そのため、たくさんの量が必要なときにはとても役立ちますが、過剰摂取による健康被害などの懸念もあるため摂取量に注意が必要です。
健康食品はサプリメントに比べると吸収力は劣りますが、単一成分に偏らず様々な栄養素を補えるため、総合的な栄養補給として利用されています。
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- クロレラの種類と
C.G.F.含有量 - クロレラとアミノ酸
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細胞壁破砕技術 - サプリメントとの違い