秋は抜け毛の季節！？効果的なケアで健康な美髪へ～後編～

前半では、秋の抜け毛の原因と自宅ケアについてご紹介しました。後半では、今の頭皮の状態のチェックと改善方法を解説します。

【ライタープロフィール】
栄養士の資格を生かし、美容サロンで食生活のアドバイスをしています。普段の食事やサプリメントの活用方法など、日常で取り入れやすいご提案が得意です。

夏の疲れが原因で秋まで疲労が続くことを「秋バテ」といいますが、体だけでなく頭皮でも同じような症状が起こることをご存じでしょうか？

頭皮や髪の状態がよくないと感じている方は、「秋バテ頭皮」かもしれません。
下記の秋バテ頭皮チェックに、いくつ当てはまるか確認してみましょう。

・野外で過ごすことが多い
・涼しい日や曇りの日は、紫外線対策をしていない
・頭皮を触るとひんやりとして、硬い
・洗面所や枕に落ちた抜け毛が気になる
・ふけやかゆみが気になる
・髪が乾燥して、ハリやコシがない
・髪を洗った後にドライヤーを使わない

いくつ該当したでしょうか？
3つ以上該当項目がある方は、秋バテ頭皮の可能性があります。

秋バテ頭皮の状態が続くと、頭皮の乾燥が進み、新陳代謝が低下するため、健康な髪が生み出せなくなります。

秋バテ頭皮を改善するためには、正しいケアと栄養を与えることが重要です。
前編でお伝えした、自宅ケアに加えて、頭皮と髪に十分な栄養を与えられるように食事も見直していきましょう。

秋バテ頭皮の解消に必要な栄養素とおすすめの食べ物をご紹介します。

【秋バテ頭皮におすすめの栄養素】

・タンパク質
髪の毛の90%は、ケラチンというタンパク質で構成されています。
美しい髪を育てるために、肉や魚、卵・豆などのタンパク質を積極的に摂りましょう。
ただし、脂肪が多いお肉を食べすぎると、皮脂の分泌が多くなるので食べ過ぎには注意してください。

・亜鉛
亜鉛には、抜け毛の原因である「5αリダクターゼ酵素」を抑える作用があるといわれています。
抜け毛の対策としては、ぜひ摂取していただきたい栄養素です。

・ビタミンC
タンパク質をつなげて、髪の土壌であるコラーゲンの生成を助けます。
秋バテ頭皮は、紫外線のダメージでコラーゲンが不足しているのでしっかりと補いましょう。
また、抗酸化作用があるともいわれています。

【秋バテ頭皮におすすめの食べ物】

・かき
10月〜5月頃が旬なかきは、亜鉛が豊富なので秋バテの時期にピッタリな食材です。
また、かきに含まれる糖質は、効率よくエネルギーに変わり、肝機能をサポートするため疲労回復も期待できます。
鉄も含んでいるので、貧血になりやすい方にもおすすめです。
ビタミンCと一緒に鉄分を摂ると、吸収率が高まるので、かきを食べる際は、レモンをかけて食べるといいでしょう。

・レモン
ビタミンCといえばレモンをイメージする方も多いのではないでしょうか。
レモンに含まれるクエン酸は、疲労物質である乳酸を分解して新陳代謝を促し疲労回復を早めてくれます。
これから寒くなる季節では、紅茶にショウガとレモンを入れて、ジンジャーレモンティーにすると、冷えと疲れを合わせて解消することができ、おすすめです。

・サツマイモ
秋が旬のサツマイモは、ビタミンCがリンゴの5～7倍も含まれています。
また、食物繊維が豊富に含まれているので、便秘解消も期待できます。食物繊維は、皮付近に多く含まれるので、皮ごと食べることをおすすめします。

食欲がない、自炊する時間がないという方は、普段の食事に機能性食品やサプリメントなどをプラスしていただくと、栄養のバランスをとりやすくなります。

頭皮が疲れた状態だと、抜け毛の増加や元気のない髪になってしまいます。

秋バテ頭皮を冬に持ち越さず、健康で美しい髪を手に入れましょう！