気象病が気になる梅雨。その対処法と雨の日おススメの過ごし方

梅雨になると、なんとなく体がだるかったり、体がむくんでいるように感じたりと、雨の日に体の不調を感じることはありませんか？

頭痛に悩まされる人も多いかもしれません。
私も、雨が降る前日に頭痛に悩まされるタイプです。梅雨は辛いことばかり……と、憂鬱になってしまいそうですが、雨の日ならではのメリットも。

そこで、この記事では雨の日の体調不良の原因と対処法、雨の日おススメの過ごし方についてご紹介します。

天候や気圧の変化によって頭痛、めまい、食欲不振、気分の落ち込みなどの症状でたり、悪化したりする疾患を「気象病」や「気圧病」と呼んでいます。
これは、気圧の変化や内耳の影響による自律神経の乱れが原因だと言われます。

内耳とは、聴覚や平衡に関わる部分。
ここが敏感だと、わずかな気圧の変化でも脳に過剰な情報伝達が行われ、心身の不調につながることがあります。
特に梅雨の時期には、自律神経が乱れやすく、気象病になる方が増えるようです。

ほかにも、梅雨時に気になるのが「むくみ」。
朝起きたときまぶたがはれぼったかったり、夕方になると靴下のあとが足にくっきり残っていたりすることがありますよね。
特に、梅雨時期にはこうしたことが多いと感じませんか？

むくみを引き起こす原因の一つに湿度があります。
雨が続いて湿度が高い日が続くと、人は汗をかきにくく、余分な水分や老廃物を排出しづらい状態になります。
こうして体内にため込んでしまい、むくみが見られるようになるのです。

天気や気圧によって、さまざまな体調不良が引き起こされます。これらをコントロールすることはできませんが、少しでも症状を軽くするためにできることはあります。

自律神経を整えるために

・規則正しい生活
・適度な運動
・ストレスをため込まない

夜更かしをしたり、お酒を飲みすぎたりして、生活リズムが乱れないように、この時期は特に気を付けましょう。

また、屋外での運動はしづらい季節ですが、やはり体を動かすことも必要です。ストレッチをしたり、家の中でも意識的に動くようにしてください。

むくみ対策に

・塩分を控え、水分の排出を促すカリウム（※）やビタミンB・Cを含む食材を意識する
　（※腎臓に疾患をお持ちの方は、カリウムの摂取量については医師にご相談ください） ・水分補給はこまめに。冷たいものばかり飲まない
・適度な運動
・お風呂はゆっくり湯船に浸かって体を温める

むくんでいるからと水分を控えるのはNGです。
また、蒸し暑くて冷たいドリンクが欲しくなりますが、冷たすぎるのは体の負担になります。
常温の飲み物を、こまめに飲むほうがむくみ回避に効果的と言われています。

お風呂に浸かって体を温めたり、軽い運動をして汗をかいたりことも体の巡りをよくしてくれます。

いろいろな症状が現れる梅雨時の不調ですが、対処法は、日常生活に取り入れられることばかり。
この時期はいつも以上自分をいたわって、ムリをしないようにして過ごしてください。
これらの症状には、病気が隠れている可能性も。異変を感じたときには、なるべく早くに専門医を受診しましょう。

続いては、雨の日におすすめの過ごし方をご紹介します。

体調不良やカビの原因にもなる雨。
これまで、厄介者のようなご紹介をしてきましたが、実はその音にはリラックス効果があると言われています。

雨の音には、リラックス効果や集中力のアップ効果がある「1/fゆらぎ」があるとされています。
雨音のほか、小川のせせらぎや小鳥のさえずりなど自然界の音や、人間の心拍やろうそくの炎の揺れ方にも、この「1/fゆらぎ」のリズムがあります。

規則性があるような、ないような。程よい大きさで聞こえてくる雨音。心地よいリズムがさりげなく耳に届いて心地よく、仕事がはかどる気がしますよね。

また、脳が最も力を発揮するのは脳内がα波の状態になった時だと言われています。
自然界の「1/fゆらぎ」音を聞くことで、脳内がα波の状態になり、人間の生体にリラクゼーション効果をもたらすのです。
さらに、雨音といった自然の音には、人の耳では聞こえない高周波の音が含まれていて、これが脳を活性化してα波が増えるという説もあります。

α波は脳波の一種で、記憶力、集中力、免疫力の向上などに関りがあるともいわれています。

雨の日は、ゆっくりと読書をしたり、勉強したりするのにぴったりなのです。ちょっと難しめのテーマに挑戦してもはかどるかもしれません。

もう一つ、「1/fゆらぎ」や高周波音をもたらしてくれる雨音のリラックス効果は、睡眠の助けにも。
もともと低気圧は副交感神経を優位にさせ、人に眠気をもたらします。雨の日に眠気を感じるのはこのためです。
眠いな、しんどいなというときには無理をせず、心と体を休めるのも、雨の日の過ごし方の一つですね。